TOPANGAリーグ 感想戦 T1リーグ編

怒涛の3日間が終了いたしましてイベント運営の皆様、出演者の皆様本当にお疲れ様でした。見てるだけでも相当のボリュームがあったので現場はもっと大変だったんだろうなと・・

 

まずこの点に感謝です、これだけのコンテンツが無料で視聴できるのはありがたい限りでございます。

 

 

ということで内容にも触れていこうかなと思います。

 

 

 

全体総評

 

ルールがステージは基本ランダム、ただ継続は可能

 

という長期戦向きで公平性の高いルールだったように思います。

逆に無限や神殿ステージを活用していた選手には少し不利な要素だったようにも思いますが選びなおしても同じステージみたいなものが何度かあったはずなので運も含め楽しむという内容だったのかなと思います。とはいえこの点が勝敗に大きく起因しなかったようにも感じました、得意ステージでの優位性よりそこまでの流れやプレイヤーのスキル要素で逆にそれを覆していたように感じます。

 

ただ予選リーグとの一貫性の無さは少し検討の余地があったように思います。少なからずT2リーグでのルールを活かしての順位決定はあったようにも思います。

 

また6本目を先取した状況のアドバンテージが凄くある意味6先のような印象も受けましたがその逆境の中で何試合もデュースまでもつれているのはプレイヤー達の素晴らしい胆力を感じます。

 

 

という感じでまた各プレイヤーにスポットを当てて振り返ってみようかと思います。

 

 

B君さん

 

結果としては全敗なのですが内容では全くそんな印象も無く、逆に2先や3先であれば勝利しているような場面もあったかと記憶しています。敗北したらクニミツで無限を選ぶという流れがルールの関係で出来なくなってしまい、また負けの先行からの負のループというような流れをなかなか脱却できないT1リーグならではの難しさを見ている側も感じました。

 

弦君との試合で同キャラ壁無しをお互いが選び続け真っ向勝負を挑んでいた場面は非常に印象的で、内容でもお互いが非常に速い展開の中で読み合いを回し続け非常にハイレベルな攻防をしていたのが印象的でした。6WPの乱れ桜2発止め(密着マイナス8だが派生もあるので動きにくい状況)から初手で弦君がしっかり最速1LK打ち返しをしていた事に呼応してその後は別の選択肢が回り続けて行くのですがなかなかこの段階にそもそもたどり着けないんですよね、安定した選択肢で勝ちたい気持ちや相手のスカが異常に上手いのでプレッシャーもあり太い選択肢を取りにくいのですがしっかり同じ目線で攻防できていたように見えました。

 

プレッシャーから解放された最終戦では勝利目前までいきましたが最終的にそこでノロマさんの対応力が攻撃力を上回って惜敗だったのもお互いの気持ちが伝わってくる良い試合だったように思います。内容、結果ではなくプレイヤーの気持ちが伝わるようなeスポーツというジャンルにおいて個人的に好きな部分を見せてもらえました。

 

 

ダブルさん

 

優勝の期待もかかる中でこの結果は本人もかなり悔しかったと思います。準備してきたロウでの戦績があまり良く無かったのがどうしても目立ってしまいましたがロウというjキャラの強さをしっかりと活かして惜敗続きの試合が凄く多かったように思います、どうしても火力部分での足りなさが今回のT1で使われたいたキャラと比べると目立ってしまったように思います。ただ難しいのがSクラスの火力であるキャラと比べるとこう見えてくるのですがロウ自体はそこまで弱いキャラでは無いと私は思っています。逆に昔の壁コンダメージあったら色々世界が変わりすぎるのでこのあたりはゲームとして難しい部分なんですよね・・

 

内容も大事にいきすぎてワンツーを当てていれば倒し切れる部分でジャブ止めになってミリ残りみたいな場面もありました、選択としてはむしろ勝率を上げるものだと思うのですがいかんせん超火力キャラ相手に倒し切れずの選択が危険なのと伴って悪循環してしまう流れができてしまっていたように思います。

 

結果競り負けになってしまいましたがチクリンさんとの試合はかなり名試合で読み合いを回しつつダブルさん側のスカや反応精度VSチクリンさん側のファジーやコンボ精度が直接対峙する素晴らしい試合だったように思います。一度予選~T2~T1と駆け上がった経験もありますしまたT1復帰を期待しております。

 

 

ランチュさん

 

えーっとここから入れ替え戦に出る事になる順位なのですが改めて本当に厳しいリーグなんだなと思います・・ 必然的に対策されるであろうジュリアをメインに使い高精度なコンボと持ち前の当て感を発揮しつつ反応でガード力も高いという全部のステータスが超上位なのにこの順位になってしまう大会なんだなと考えると恐ろしい。普通にやっちゃってるので最早難しく無さそうなんですがジュリアの壁補正切れコンボは全キャラ屈指の難易度だと思ってます、運びパーツも特殊だし目印がつけにくいので自分はほとんど出来なかったのを思い出します。結果としては上位陣がしっかり2択をかけられる前に潰しつつさらにガード精度が高かったのと壁コン込みでの火力は優秀なのですが軸ずれ時に一気に火力が落ちてしまうのと、確定反撃での背面取り追撃がかなり優秀なのですが継続した攻めに繋がらない部分でジリ貧になってしまったように感じました。

 

ダブル戦での技が全部当たるモードはやはり脅威で連戦でやられると一番厳しいモードに入っていて見ていて良い意味でドン引きしてましたw また連敗時にもほとんど日和らずに試合をし続けるメンタルは最高クラスだったと思います。

 

余談ですが入れ替え戦にジュリア2人とエディが同居する状況がこれで生まれております、厳しい世界だ・・

 

 

みきおさん

 

ということで続けてジュリアですね。間違いなく国内TOPクラスの使い手の人たちがそれに沿った試合をやってくれていたのでどうしてもキャラについて触れる事が多くなりそうです。数少ない破壊王さんに敗北を付けたプレイヤーです。ボブを使用した際にもコマンドテクニックが高く確定反撃精度に関してはリーグ内最高峰だったように感じます。

 

ギリギリの勝負となったノロマさんとの試合で勝っていれば順位状況が大きく変わっていたんだろうなと思います、一貫して良い意味で自身のプレイをし続けてのこの順位はもう一度やったら上位入賞も全然あるんだろうなって見てて思いました。

 

しかしジュリア使いのお二人は本当にハートが強いなって思います、わかっちゃいるけどなかなか割り切った択を実行するのは難しくさらにこの大舞台ですしね、入れ替え戦での活躍にも期待です。

 

ここから残留組ですね

 

ノロマさん

 

ファーカムラムの攻撃力も凄かったのですがフェンも大活躍してました。ジャックの頃から培った当て感で横移動RK、66WPをとんでもない成功率で通し続ける中で細かい防御も上手く、また全体的に最後の削り合いに多く勝利していたように思います。

 

弦さんもそうですがとにかく基礎能力が高くBD精度がしっかりしていてスカも取れるので大胆な選択肢の成功率が上がっているように思います。

 

何よりも唯一、弦さんを倒してる選手です。起用したフェンが対リロイなどでバッチリ機能していました、TEPPANでも言及されてましたがとにかく虚歩がリロイの技と相性が良いんですよね。ただそれ以上に攻めの展開作り、各種ヒット確認精度が高く反応の難しい3LPカウンターヒットから最速で攻める動きや相手心理を圧迫するような中下段択がかなり機能していたように思います。フェンの練度が上がるとさらなる活躍にも期待できるように思います。

 

 

チクリンさん

 

良い意味で一試合の時間が長く全選手と真っ向勝負で戦い続けスタイルを一貫しての好成績は流石でございました。初戦でのノロマさんとの激闘でリロイを使いその他の対戦では主にギースを使っていましたがコンボ精度が常に最高クラスなのと各種防御行動の精度も非常に高かったので常に内容で安定していたのに加え、星を先行されてもしっかり姿勢を崩さずに終始自分の準備していたものを出せていたように見えました。

 

ランチュさんとの試合が特に印象的でとにかく防御テクニックが素晴らしく、対応の難しい攻めが魅力のジュリアを多くの場面で対応して勝利していました。2RK派生の下段択なんか自分はほぼ気にしていなかったんですがそこにしっかりファジーをしていたのは非常に勉強になりました、この技は特に中段派生が強力なのと派生の兼ね合いで一度ガードや捌きができないとその後に動きにくくなってしまうのですがしっかり毎回対応を試みていた姿勢がとにかく素晴らしかったと思います。努力は報われますね。

 

 

破壊王さん

 

T2から勝ち上がり2位でフィニッシュと素晴らしい成績でした。試合内容も終始安定感のあるプレイを続けキング、アーマーキングの強さは最大限に発揮しつつ細かい読み合いの部分でしっかり割り切った選択肢を常に選択し続けていたことが勝利に繋がったように思います。4RK、投げの打ち方があまりにも上手くて技術で回避困難な攻めを展開し続けるスキルは唯一無二なのかなと思います。

 

ランチュさんとの初戦が非常に印象的で初戦の難しい状況にも関わらず安定したプレイと勝負所での2択のチョイスしっかりとできていました。ジュリアの6RKLPが今回から2発目をキャンセル可能となっていて壁際で非常に強力な攻めを展開できるのですが相手がキャンセルする読み、出し切り読みをして割り切って動かないとジュリア側のペースになってしまいます。2発目のプレッシャーがある中でしっかり初段ガードから4RKを打ち返すターンとガードに徹するターンを使い分けて攻防を進めていた場面と、壁際での中段択バランスが非常に良いのでガードの堅いランチュさんを真っ向から崩しにいけたんだと思います。2RK状況確認キャンセルの遅い中段部分に返し技を取っていた場面も非常に印象的でした、恐らくここに対応したのは唯一破壊王さんだったんじゃないかな。

 

弦さん

 

全体的に強さを見せつけての勝利でした。私もランクマでマッチングしたので戦ってみて感じる強さとしては

 

BDが速い

スカが抜群に速い

2択にいくポイントが上手い

暴れが上手い

 

全部強いなw

 

BD精度とスカ能力が直結した強さで迷わずしっかりスカ確技を選択できる反応、そして2択にいくタイミングとプレッシャーのかけ方が絶妙で相手側が

 

よし、自分の番が来た

 

という状況でリターンの大きい暴れをしっかり選択できる強さも持っています。セオリーやフレームの概念ではリターンよりリスクが大きそうな連携、打ち返しなどもしているのですが上記内容の精度の高さによって結果を良い方向に向けています。

 

BD、スカ確が速いので踏み込んで技を打たなければという場面での暴れとリスクはある場面でもしっかり相手の行動を見極めて素早い判断で太い択に行くという理想的な動きを体現しているんだなあと見ていても戦っていても感じました。

 

 

決して強いキャラとはいえないシャヒーンでの勝利、防御行動の強くないファーカムラムでも崩されないテクニック、リディア使用時の速い展開作りと高精度なプレイなど納得の優勝という感じでした。最終戦破壊王さんとの試合で相手がアマキンでの神殿という状況で連勝を続けたあたりメンタルの強さも感じました。

 

 

という感じで振り返ったT1リーグ、TOPレベルの試合を多く見せていただき素晴らしいイベントだったと思います。一応、チマチマと私も予選などには出場していくことでこのレベルでいつか戦えるようになるのを目指しつつ競技シーンが盛り上がるのに少しでも貢献できればという気持ちでまた頑張っていこうかなと思います。

 

選手の皆様、お疲れさまでした。TOPANGAのスタッフをはじめ関係者各位にも改めて大感謝しつつ締めくくります。